【2024年8月の練習記録】マイケルブレッカーのインタビュー動画、コントラバス弦高、YAMAHAサイレントベース

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外の気温が高く、休日でも適度に日光浴する程度で長距離どこか自転車で旅に出たりしなかった。代わりに音楽に関して新しい発見が多かった。具体的にはコード進行の練習方法をより細分化したり、右手のアーティキュレーションやリズムの意識、新しいブレッカーソロ Nothing Personal Liveのコピーと分析をした。リズムに関してはブレッカーのインタビューを今月2本見たことにより、より意識する必要があると考えた。動画の一つは1984年の32歳の頃、もう一つは1994年の49歳の頃。

1984年 ノーステキサス大学レクチャー

いずれも時間を感じることの重要性を説明していた。また、彼はドラムが得意でどちらのインタビューでもスタンダードに合わせてドラムの演奏をしていた。心に響く演奏だった。若い頃の動画ではドラムの演奏前後は照れくさそうで、自身の技量に申し訳なさそうだったが、49歳の彼は自信に溢れているように見えた。ブレッカーは「音は単なる飾りに過ぎない」と言っていたのが強烈に印象に残る。私はどちらかというとリズムではなく彼の音の選択が好きだったが、その裏には彼の並外れたリズム感があったからかもしれない。それぐらいブレッカーにとってリズムは重要で常に集中していると語っていた。

1994年 ケンタッキー大学マスタークラス

高校の頃はバスケの練習が終わったら家に帰って牛乳とクッキーを食べながらエルヴィン・ジョーンズのソロをドラムでコピーしていた、と語っていた。私もリズムをより意識しなければいけない。より多くのリズム言語を増やす必要がある。

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今月は右手と左手のコーディネーションを改善することを目標とした。スリーフィンガーをそろそろ習得したかった。基礎練習のおかげでだいぶ脳が覚えてきた。わずかながら右手の弦を弾くスピードも上がった。これ以上上がるとは思わなかったので驚いた。もしかしたらコントラバスの弦をヘリコアのライトゲージに変更したためかもしれない。

ヘリコアで思い出したが、先月末にベースランドという亀有近くのコントラバス専門店で修理と弦交換をしてもらった。弦のセットアップや指板やネックの削りによって手触りが良くなったり、演奏性が上がり素晴らしかった。一方で私の弦高セットアップが低すぎるのか、G弦とD弦がローポジションに近づけば近づくほど詰まって聞こえる。

弦高はG弦から4.5mm,5.1mm,7.1mm,6mm だったのが、2,3,4,5mmにしてもらった。しかし指板のビビり具合を考慮すると少なくともG弦とD弦は高くせざるを得なくなり、3.7mm, 5mm, 6.4mm, 7.5mmとE弦に至っては前より高くなってしまったが、やはりライトゲージのテンションが緩いため弾きやすい。

過去ブログ

Yuri Goloubev氏に影響されてG弦は4mm以下をキープする必要があると考えている。彼はG弦からE弦まで2-3,3-4,4-5,5-6mmだと語っていた。私の今のコントラバスでG弦を2mmにすると弦が指板にあたり音がでなくなってしまう。また、3.7mm以上高くすると演奏性に影響が出るのを気にしている。そのため、今のコントラバスの音があまり好きではない。但し弦高を少し上げれば断然良くなるとは考えている。来月、ヤマハのサイレントベースを買うのでこのコントラバスは売るかもしれない。

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Yamaha 銀座店のSLB300

サイレントベースは非常にオーガニックなサウンドがする。数ヶ月前からたまに東京に訪れては機会があれば新大久保駅近くのクロサワバイオリンか銀座のヤマハで試奏した。毎回試奏する度にトーンに驚かされる。演奏性もコントラバスそのものだと感じる。但し、指板を見ると、ボディがないため足が視界に映ってしまうことに最初は違和感を覚えた。うろ覚えだが本体にはヘリコアのハイブリッドが付いていて、トマスティックのスピロコアのWeichを付けたらどうなるか気になっている。トマスティックInfeldのフラット弦は現在ベース・ギターに張っていて、ダークでありながらもクリアなトーンが気に入っている。スピロコアWeichのサウンドも音がクリアで好み。

インプレッションの記事

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今月はなぜか自我をより強く意識していた。そのため突然のひらめきも多かった。これらを文章で説明するのは難しい。ただ、気づきがある度に、自身のソフトウェアをアップデートする必要がある。その過程で今まで意識していない潜在意識に集中し続けることよるメンタル面でのストレス、不安、同時に楽しさという感情が交ざる。テクニカルな点でも大きな気づきがあった。アーティキュレーションと左手について、Yuri氏の演奏を分析した結果、より練習が必要だと感じた。特に左手薬指で多くの表現ができることに気づいた。このトピックは来月の改善目標とする。
今月聞いていた曲は多くはブレッカー、コルトレーンだった。ただ、ジョー・ヘンダーソンのアルペジオのリズムパターンは心に響いた。モンクのリズム感や不協和音の使い方もよく意識していた。

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