【2024年8月初旬 練習記録】新たなマイケルブレッカーのソロコピー

8/1-8/13: 49

練習日記は月一で更新する予定だったが、8月初旬から新しい発見が多かったため、忘れないうちに頭の整理を兼ねて書く。

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練習内容は大まかに3つに分けてることにしている。

1. ウォームアップ(Warm Up)

基本的にはメカニカルな動作がメイン。スケールやトライアド、アルペジオの練習など。また、テクニカルの観点で難しいLickはコンセプトに落とす前に先にここで練習するようにしている。

2. コンセプトの理解(Concept)

新しいリズムやハーモニー、Lickを12キーでの練習がこれにあたる。

このカテゴリに課題曲となるスタンダードを決めて、新しいLickを試すことも多い

3. ソロのコピー(Transcription)

これはレジェンド達のソロの全コピーで、数ヶ月単位のプロジェクトになる。気になって手に入れた短いLickは2. Conceptか3. Warm Upに移している。

初旬は1. ウォームアップではスリーフィンガーの課題である、弦移動する際の右手の指の順番が狂わないように、左右のコーディネーションを意識する練習をした。またDiminish Scale の自分で作ったEtudeやマイケル・ブレッカーのLickの練習もした。ブレッカーのLickはエレキベースでは対応できても、コントラバスでは体に染み込むまでに時間が掛かる。特に音が密接につながっているようなLickではなく、よりオープンなLickだと左手のシフティングが忙しい。ただ、指板から出てくるのが難しいからそこ、ブレッカーらしいユニークな音がそこに隠されているのだと思う。2. コンセプトではコルトレーンのスタンダード: Moment’s Noticeを練習した。今年の3月にコルトレーンのソロをコピーした時に大量にLickが消化しきれてなかったため、この曲でテストしている。また、スタンダードを学習する際のマニュアルを作成した。

マニュアルは大きく分けて2つのパートで構成されている。

イン inside:

コードトーンの3度、5度、6度(Relative Minor)、7度、9度から始まるLickをリストアップし、一つのLickに対して凡そ3分-5分を演奏する。他にもペンタトニック・スケールのLickもここに入る

アウト Outside:

メロディックマイナーの3度、5度、7度、9度から始まるLickをリストアップし、イン同様に各Lickに対して3分-5分程度を演奏する。他にもAugumented やDiminishのLickもここに入る

マニュアルの良さは頭を使わずにコード進行の理解を深められる点で、それぞれの度にLickを振り分ける。5度だけでとりあえずなにか弾く、という縛りより、有効に感じた。それぞれのコードの度数の理解はLickと結び合わせて理解したほうが良いことに気づいた。

3.ソロのコピーではブレッカーのGiant Stepsに取り組んだが、x0.85の以上のスピードで演奏すると、クリーンに弾けず、到底x1.0に到達できないことに気づいた。右手、左手を根本的に見直しつつ今年の4月末からコピーを始めたが、x1.0にたどり着くまでにこれ以上時間を掛けるのであれば、新しいソロをコピーしてボキャブラリーを増やしたほうが良いと考えたため、このプロジェクトはここで打ち切ることにした。

ただ、スピードを追い求めることで発見できた右手、左手の使い方が多かったので、取り組む価値はあったように思う。

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ブレッカーのソロを採譜した。初めてソロを採譜したがやる価値はあった。やらないよりやったほうが理解度が高い。やらないと発見できなかったことも多かった。

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クリーンさという意味では右手について新しい発見があった。自分の演奏を録音して聞き返すとどうしても音が詰まったように聞こえてしまうことに気づいた。エレキベースのように指先だけで弾いている、かつ思いっきり弦を弾いていたことが原因だと気づいた。色々試した結果、スリーフィンガーを腕の力を使って弾く演奏では、指板のできる限りブリッジ寄りで脱力して弾くと、音がクリーンに聞こえることが分かった。今までは楽だからという理由でエレキベースの奏法で弦を弾いていた。そして無駄に力をいれていた。これからは速いフレーズ以外は、右手はウォーキングベースを演奏する時と同じ弾き方で演奏することが良いことに気づいた。

ソロの取り方についても新たな気づく点が多かった。エレキベースで手癖で出てしまうフレーズをそのままコントラバスで演奏したら悪かった。音が良くない。これはベース弾く人間の悩みかもしれない。ピアノやサックスだと良い音がするのにそれをベースで弾いても良くない事象。悪い言語は忘れる事も大事なので今後は取捨選択の見極めるよう意識したい。また、コントラバスをハイポジションで演奏する時はボキャブラリーを増やすため、低い音を選択して演奏する大切さも分かった。

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最後に新しい課題曲について。今後数ヶ月はマイケル・ブレッカーのNothing Personal Liveを研究することにした。これを選んだ理由はブレッカーのスピード感あるLickや様々なリズムを吸収したかった。ブレッカーは本当にパズルがうまいと思う。Nothing Personal Liveにはブレッカーの定番フレーズを沢山聞くことができる。ただ、彼がそのフレーズを使用する時はいつもピタリと上手く文脈に当てはまる。

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